ちょこんと座っていた。
夢を見ることに飽き飽きしていた。
辞書で知らない言葉を覚えるのが常だった。

不自然に整った環境に
抵抗しようとする感情は消える。
消える。
消える。
消えたのではなくて
其の言葉すらも忘れた証。
流されるままに夢を見ている。
正気の沙汰とは思えないほど夢を見ている。

いつか調べようと思って
書き付けておいた言葉の数々の中に
其の者の名前を見つけていた。
辞書を
光を
座っているから。

裏返った蝉とどちらが正しいかなんて
誰でもわかる。
私が違う。

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